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The Spawning / The Horror and the Metal (火薬バカ一代)
Bringing Back the Dead / The Horror and the Metal (火薬バカ一代)
The Horror and the Metal (火薬バカ一代)
Corpse Mania / 1981 (火薬バカ一代)
1981 (火薬バカ一代)


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The Horror and the Metal

アルバムのオープニングナンバーが全てを物語りますよね。スラッシュメタルとホラー映画を引用した歌詞、その相性は抜群で彼等の目指す血塗られたダイハードサウンドと融合を果たしている。映画もサブスクやDVD時代ではないVHSの匂いがするのが個人的には魅力。そのセンスにも激しく共感します。モダンヘヴィネスとスラッシュメタルの融合との触れ込みだが、もはや、こういう音こそスタンダードになっている昨今。全く違和感なく耳に届くでしょうね。

スタスタスタターンと軽快に裁くのではなく、リズムは重厚なウネリを上げド迫力のヘヴィネスサウンドを支える軸になっている。メロディを追いかけ唄うシンガーは場面場面で自分の持ち味を生かし変化自在のパフォーマンスで魅了。吐き捨てるだけではない器用さも聴きやすさに繋がっている。ホラー映画を題材にしているからなのか、音楽性は実に聴きやすい部類のメタルだ。刺激的な部分はしっかりフォローされているのだが、過度に苛烈なる獰猛さを前に出さないので、実にとっつきやすい。

北欧のバンドながら、懐かしくベイエリア風というのも聴きやすさに繋がっているのだろう。この小気味よく駆け抜けるハードサウンド、そこに歌い込める実力派の歌い手が変化自在のパフォーマンスで魅了するのだから悪いわけがない。

個人的にはもう少しアクロバティックなギターソロなどを導入して欲しいのだが、最初からそういうモノを省いているので、そこはないものねだりという事で大きな問題では無い。今の若い人にはギターヒーローなど無用でもあるだろう。

本当に絶妙なんだよなぁ。重厚さもあるのに、馴染みやすいのは、このバンドの真骨頂。上手いことバランスを取っているなぁ。ホラーとメタルを讃えるサウンドに相応しいキャッチーさが、実に心地良いですね。

失恋船長 ★★★ (2025-08-02 18:33:30)


The Spawning / The Horror and the Metal
キレのある演奏とキャッチーなコーラス・ワークに思わず体が動き出すミドル・チューン。
『殺人魚フライングキラー』に愛を捧げたコミカルな(その割に流血度は高め)
アニメーションPVの出来栄えも最高ですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-03-21 00:55:58)


Bringing Back the Dead / The Horror and the Metal
「オーオオオー♪」というライブ映えしそうな雄々しいコーラス・ワークが効果的な
けたたましくスピーディに突っ走るF.K.U.印のスピード・ナンバー。
Gソロにあんまり興味を示さないのは初期クロスオーバー・スラッシュ路線の名残りなんでしょうかね。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-03-21 00:48:26)


The Horror and the Metal

オリンピック級の気の長さで忘れた頃に新作アルバムをドロップしてくるスウェーデンはウプサラ出身のスラッシュ・メタル・バンド、FREDDY KRUEGER’S UNDERWEARことF.K.U.が、’17年に敢行された初来日公演を間に挟み、前作から6年のブランクを経て'24年に発表した6thアルバム。
ジャケットを飾るメンバーの風体とアルバム・タイトルが雄弁に物語る通り、今回も『悪魔のいけにえ』から『オーメン』『ZOMBIO 死霊のしたたり』『スキャナーズ』、果てはジェームズ・キャメロン監督の黒歴史『殺人魚フライングキラー』までホラー/スラッシャー/モンスター映画の数々を歌詞のテーマに採用。但しアレンジにシネマティックな大仕掛けは特に見当たらず、歯切れ良くホラー愛をシャウトするVoとタイトな演奏力を武器に、欧州よりはベイエリア勢からの影響が強く滲むスポーティなモッシュ対応型スラッシュ・メタル・サウンドをシンプルに叩き付ける、実にこのバンドらしい仕上がりとなっています。
エピック・メタリックな雄々しいコーラスを纏って猛然と突っ走る⑧のようなスラッシュ・ナンバーがカッコ良いのは最早当然のこととして、速度を抑えたミドル・テンポの楽曲も魅力的に仕上げてみせる曲作りの巧さが本作のポイントであり、口ずさみたくなるキャッチネスや、勝手に体が動き出すリズミックなノリの良さが盛り込まれた③なんかを聴いていると、個人的にはANNIHILATORのことを思い出したりも。
出来ればもう少し活動ペースを上げてくれれば御の字なれど、バンド的にはこれぐらいの湯加減が性に合ってるそうなので、「じゃあオメエはそれでいいや」と猪木風に呟いて感想を〆させて頂きます。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-03-19 23:51:26)


Corpse Mania / 1981
2分に満たないランニング・タイムを一気呵成に突っ走る
身も蓋もないスピード・ナンバーですが、
高速で刻まれるGリフのカッコ良さや、
一度聴いただけで耳に残る印象的なコーラスや、
それをド迫力で歌うVoの実力の高さがハッキリと示された
非常に濃密な仕上がり。

火薬バカ一代 ★★★ (2018-02-06 22:57:02)


1981

楽曲の題材選びから、全身に血塗れメイキャップを施したメンバーの扮装まで、「ホラー・スラッシュ」を標榜するスウェーデンの5人組が'17年に発表した5thアルバム。
キレッキレなGリフ、機動力に富むリズム、メロディも追えるハイピッチVoという、抜群の安定感を誇るパフォーマンスがスクラムを組み、ランニング・タイム2~3分台とタイトにまとめ上げられた高速ナンバーが次から次へと畳み掛ける、速戦即決のスラッシュ・メタル…という基本スタイルは勿論継続。但しGソロが殆ど聴かれなかったり、前作『4:RISE OF THE MOSHERS』に比べるとややクロスオーバー方面に揺り戻されている感有り。
ヘドバンに興じてるうちにアッという間に聴き終っているという、頭よりも体で楽しむタイプの作品であり、1曲1曲のインパクトはそれほどでもない…かと思いきや。歌詞のテーマに『バーニング』『13日の金曜日PARTⅡ』『ローズマリー』『ゾンビ3』etc.といった1981年に撮られたホラー映画の名作(もしくはポンコツだけど愛される迷作)を取り上げることで、各曲のキャラ立ちを明快にしてしまうという仕掛け。ジャンル映画ファン的には、『バーニング』のバンボロって誰だよ?とか、『ローズマリー』のトム・サヴィーニの殺人芸術は見事だったなとか、思わず1曲毎に語りたくなってしまいますよ。楽曲的には、アルバム全体のテーマ曲でもある①、炸裂感に溢れたサビメロにアガる④、「キ・キ・キ…マ・マ・マ…」コーラスまで組み込んだ⑤、歌えるVoが活かされた⑧、歌詞的にも曲調的にも見事にハマったDEATHのカヴァー⑮辺りのカッコ良さが特に印象的。
次はもうちょい早いペースで出してね、と思わずお願いしたくなる充実作です。

火薬バカ一代 ★★★ (2018-02-06 22:51:24)